COCOCAMPです。
まずは簡単な自己紹介をさせていただきます。
私がレンタルキャンピングカー事業を始めたきっかけは、もともと、人とのコミュニケーションが大好きで、人とのつながりのあるボランティア活動や、仕事を行ってきたことがきっかけとなります。
中国や日本の保育園・幼稚園で働いたり、ホスピスボランティア活動を通じて得てきた経験から、人に喜ばれること・人とのつながりを大切した仕事を、ずっと継続していきたいと考えるようになりました。
これまでは、みなさまが豊かになれるように、太陽光発電事業や事業実施までのサポートなどを行ってきました。最近では、SNS運用代行やホームページ制作などを中心に仕事を行っています。
太陽光発電事業がブームだったころには、早期リタイヤを目指すFIREや不労所得に興味がある方などに、太陽光発電事業における低金利融資・償却資産税の特例などの適用を受ける方法や、取得から事業展開するまでをサポートをさせていただき、とても皆様に喜んでいただきました。
「これからも人に喜ばれたい、人とのコミュニケーションを大切にしたい」という思いと、社会で求められる新たな取り組みを模索するなかで、レンタルキャンピングカーの社会的ニーズに気がつき、事業を開始したところになります。
後ほど説明していきますが、レンタルキャンピングカーは、国内で増え続ける需要に対して、それほど供給が無い状況にあります。
供給が足りていないという事は、サービスを必要とする方がいて、
サービスを提供することで、使っていただけて、喜んでもらえるという事です。
実際に、キャンピングカーをレンタルしてみて、返却時にお客様から「感謝の言葉」いただいたり喜んで使っていただけた姿を見ると、サービスを開始して本当に良かったと思います。
このnoteでは、キャンピングカーが欲しい方、レンタカー事業・カーシェアなどを開始したい方・融資を獲得したい方に向けて、全ノウハウをまとめたものになります。
レンタルキャンピングカー事業の将来性・キャンピングカーの取得方法・レンタルを開始するまでの必要事項などをご紹介しているので、キャンピングカーで事業をを開始したい方にとって、とても役に立つ情報となっています。
事業化に取り組む中で必要とした情報として、キャンピングカーの選び方、顧客獲得に向けたホームページの作成、お得な融資制度、カーシェアとレンタカー事業の違い、保険の取り扱い、貸渡約款やご利用規約などの参考資料も添付しています。
有料部分からは、個人的な事業の内容や書類の掲載があること、また、非常に需要が増えている事業であるものの、安易な気持ちの参入者が増えることで、サービスの質が低下し、結果として、レンタルキャンピングカーの評判が下がって欲しくないという思いもあり設定させてもらっています。
既にキャンピングカーを所有している人であれば、カーシェアなどで副収入を得るのもいいですし、事業展開を考えている方は、レンタカー事業をすることによって、様々な費用を経費として扱うことも可能になります。
キャンピングカーのシェアリングサービスや、レンタカー事業を行うことで、所有する金銭的なハードルを下げることも出来るので、融資を受けてでも、キャンピングカーを手に入れたい方には、ぜひ読んで頂きたいです。
【目次】(約16000文字 所要時間32分)
1.レンタルキャンピングカーが求められる4つの理由
2.読み進める前に事業開始への必要最低限の要件
3.レンタルキャンピングカー事業をやることのメリット
4.キャンピングカーの選び方
5.キャンピングカー購入の資金計画
6.キャンピングカーにおすすめの装備
7.カーシェアとレンタカーの違い
8.カーシェアとレンタカーのメリット・デメリット
9.集客のためのHP・Instagram・YouTube・ブログ等の活用
10.ホームページの作り方
11.レンタカー事業を始めるための開業への手順
12.車両維持費とレンタカー事業収入
13.フランチャイズか個人経営か
14.事業で成功するためのポイント
15.事業展開後の必須項目
16.まとめ
1.レンタルキャンピングカーが求められる4つの理由
レンタルキャンピングカーのニーズは、昨今のキャンプブームや外国人の訪日ニーズ、キャンピングカーの所有が増えている傾向などを読み解くことで、高まりを確認することができます。
特に、ペットを飼われている方は、旅行にもペットと一緒に行動されると思いますが、公共的な場所ではケージに入れる必要があることや、本当はペットと一緒にいたくても、動物を受け入れてくれる宿泊施設が少ないのが実情なのです。
家族と一緒の存在である、ワンちゃん・猫ちゃんなのに、悲しい思いをされている方も多く、COCOCAMPへの問い合わせで「ペットも一緒に同乗できますか?」といった内容を多くいただきます。
そのような、世の中のニーズを捉え、喜ばれるサービス提供をすることになるのが、レンタルキャンピングカーなのです。
さて、ここからはレンタルキャンピングカーが求められる理由となる、4つの需要を確認していきます。
①訪日外国人需要
日本政策投資銀行・(公財)日本交通公社などの調べで、コロナ収束後に訪れたい旅行先として、日本が最も人気があることがオンラインのアンケート調査によりわかっています。
アジア・欧米豪の人々など、世界中の人たちが、なんと海外旅行でいちばん行きたい国として、日本を選んでいるのです。
意外と思われましたか?
実は、日本人がいちばん日本の魅力に気が付いていないことが分かります。
早速、「アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(第2回 新型コロナ影響度 特別調査)」のアンケート結果を見ていきます。
まず、赤いグラフのアジア居住者による回答を見ていくと、1位日本67%、2位韓国43%、3位台湾28%、4位オーストラリア27%、5位タイ26%となっていて、第一回目の56%から11%の大幅アップとなっているのです。
なんと、アジアの方の約7割が「日本に旅行したいと」思っているという、もの凄い結果です。
次に、欧米豪居住者による回答を見てい来ます。すると、1位日本37%、2位アメリカ33%、3位オーストラリア28%、4位カナダ28%、5位イタリア・イギリス25%という結果です。
アジア在住者程ではないものの、行ってみたい国として約4割の支持を受けており、世界中の人々が、日本を1番魅力がある国と判断しているのです。
日本を訪れたい理由をみていくと、
1位:以前も旅行したことがあり、気に入ったから88%
2位:行きたい観光地や観光施設があるから84%
3位:清潔だから・食事が美味しいから83%
5位:治安が良いから・体験したいツアーやアクティビティがあるから79%
という結果となっています。
つまり、インバウンドのニーズとして、行きたい観光地や観光施設までの移動手段、及び宿泊の手段の一つとなるレンタルキャンピングカーは、大きな潜在需要があることが確認できます。
②日本のキャンプ需要
国内のキャンプの需要は、コロナ禍以前の10年ほど前から、徐々に高まってきていました。
オートキャンプ白書のキャンプ場稼働率からもわかるとおり、2010年頃と比べると、需要が2倍となっていることが分かります。
実際に、ご自身のお住いの近くにも、キャンプ場が増えてきていることが実感されているのではないでしょうか。
また、テントやタープの売り上げも右肩上がりとなっており、特にテントに限って見ると、2010年比で売り上げが約3倍に跳ね上がっているのです。
各種データから、キャンプの裾野が広がっていることが分かります。
③日本・世界のペット需要
日本では、ペット需要の高まりにより、ペット・ペット用品の販売額が年々上昇し、2021年には、2015年比約1.16倍となりました。
海外においては、2023年には、2015年比で1.36倍となると予測されており、海外の方が、日本国内よりペット需要が高いことが分かります。
海外や日本国内における動向から、今後益々ペット需要は拡大し、それを受け入れるための、サービス環境が求められることになります。
④キャンピングカー需要
キャンピングカー白書2023によると、キャンピングカーの販売総額が増加傾向にあり、2022年の国内キャンピングカー販売売上合計額が新車・中古車を合計したものが、過去最高の762億円(対前年比20%増)となりました。
国内キャンピングカーの保有台数も右肩上がりで、17年前の約3倍、保有台数で145,000台まで増えています。
また、ドイツの例をみると日本の約10倍の保有台数があり、日本国内マーケットがまだまだ発展途上で、更に保有台数が増えていくことが想定されます。
キャンピングカーの所有が増え、認知が一般化することで、利用したい方も増え、レンタル需要の増加も見込まれることになります。
ここまで、レンタルキャンピングカーが求められる理由として、4つの需要を確認してきました。
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インバウンド需要
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キャンプ需要
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ペット需要
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キャンピングカー需要
それら4つの需要増加の傾向から、レンタルキャンピングカーが、いかに優位性がある事業かが確認できるのです。
2.読み進める前に事業開始への必要最低限の要件
レンタカー事業の開業には、それほど難しい手続きは必要ありませんが、許可を受けるには、申請者そのものに関わる大前提の要件があります。
それが満たせないと、そもそも「許可」を得ることが出来ません。
この先読み進めること、事業の計画を進めることなど、すべてが無意味なものとなってしまいますので、最初に最低限の要件をお伝えしていきます。
レンタカー事業の開業の最低限の要件として、申請者およびその役員が、以下の法律の処分を受けていないことが前提となります。
✔過去2年以内に1年以上の懲役・禁固刑を受けていない
✔過去2年以内に運送事業関連の許可取り消しを受けていない
✔過去2年以内に運送事業関連の届出廃止をしていない
✔過去2年以内に自動車運送事業経営類似行為により処分を受けていない
✔未成年者、成年被後見人および法定代理人が上記に抵触していない
これらのうちひとつにでも該当した場合、欠格要件に該当となるため、開業ができないので注意が必要です。
最低限の要件に問題が無ければ、読み進めていただき、しっかりと手続きを行うことで許可を得ることが可能となります。
それでは、レンタルをするに当たって必要な貸し出す車両や料金決定、ホームページの作成、誰がいつどうやって貸渡す・洗車する?などの準備を進めるため、「始め方のノウハウ」をまとめていきたいと思います。
3.レンタルキャンピングカー事業をやることのメリット
キャンピングカーをレンタルされる方々の特徴として、少人数での利用はほぼ無く、大人数での利用がほどんどとなります。
そうした場合、レンタル利用の日は、参加者全員の都合が合う日程である土日・祝祭日・大型連休の期間となってきます。
このことから、普段忙しく仕事されている方でも、土日のみの週末の副業として、最適なものということが分かります。
土日の朝方に貸し出して返却されるまでの間、自分たちは遠くに遊びに行っていてもいいですし、家族の用事を済ませている間でも、車が働くことで、休みの日にもお金を稼いでくれるのです。
自分が働かなくても、車がお金を稼いでくれるので、実質的に「不労所得」ともいるのではないでしょうか。
もちろん、実際には返却後の清掃などがあるので、セミ「不労所得」といったところですが、長期間貸し出すことができれば、貸出期間中は何もしなくても、ずーっとお金を稼ぎ続けてくれるのです。
また、先にも述べましたが、世の中への供給が足りてないサービスとなりますので、貸し出すことでとても喜ばれ、感謝の気持ちとしてお土産をいただくこともあったりします。
人に喜ばれ、人との繋がりを感じられるのも、この事業の大きな特徴だと言えます。
4.キャンピングカーの選び方
レンタルをするにあたって、新車か中古かといった基本的な議論もありますが、今回は、「新車」を前提として進めていきます。
理由は、中古車両には当たりハズレがあることや、中古車両でレンタカー事業を行う場合、古物商の許可も必要となるためです。
事業運営にも慣れていない状況で、中古車両がもし不具合だらけだった場合、想定外の事だらけでパニックとなり、事業を継続することが困難な状況になってしまいます。
さて、車両を選ぶにあたって、キャンピングカーのニーズは何かと考えると、「みんなが乗れ・わいわいとキャンプなど楽しく出かけられる車両」に人気が集まるのが分かります。
・・・ところが、実際の貸し出し需要としては、車両価格とレンタル費用との関係から、リーズナブルで小さめの車両が稼働率が高くなる傾向があります(他の事業者さんへのヒアリングで把握しています)。
レンタルニーズはあっても、実際には、費用などの面でお客様が諦めてしまい、需要が発生しないと、ビジネスとして成り立たなくなってしまう可能性があるのです。
つまり、ニーズと需要がマッチする価格帯の車両かどうかを十分検討し、車両を選択していく必要があります。
小さくて費用が安いものの方が、稼働率が高くなるのは間違いありませんが、稼働率が高いということは仕事が忙しくなるということです。そのあたりのバランスも、よく考えていく必要があります。
〇貸し出す車両の選択肢
キャンピングカー車両の種類としては、大きく「軽キャン、キャブコン、バンコン」の3種類があります。
それぞれの特色を簡単にご紹介します。
キャンピングカーの特色について、よくご存じの方は、ここは飛ばしてお読みください。
①軽キャン
軽キャンの価格:およそ200~400万円
軽キャンは、軽自動車や軽トラックをベース車両にしたキャンピングカーで、コンパクトな車体が特徴です。
大人数では利用できませんが、1~4人程度の旅行にぴったりのタイプとなります。
街乗り・アウトドア問わず気軽に使用できるので、若者や女性にも支持され、近年キャンピングカーの中で人気が高まっています。
軽バンコンタイプは「200~250万円」、軽キャブコンタイプは「300~400万円」と、軽キャンでも値段と利用人数に違いがでてきます。
レンタカーとしては、軽バンコンにテントを載せるか、軽キャブコンを購入するか、イニシャルコストと維持管理を考慮した検討が必要です。
インバウンドや家族利用、若者利用を考えると、最低限4人は乗れる配慮が必要ではないでしょうか。
②バンコン
バンコンの値段:300~800万円
バンコンは、ハイエースなどのバン・ワンボックスをベース車両にしたキャンピングカーで、最も人気の高いタイプになります。
内装だけをキャンピングカー仕様にしているのがほとんどのため、外観は普通車と変わらず、乗り心地が良く、普段使いも問題ありません。
バンコンは軽キャンパーに比べると少し値段は上がりますが、「300~800万円」と比較的幅があって、購入しやすい車両となります。
ただ、思ったよりも就寝人数が増えないことも多く、3~6人までの利用となります。
③キャブコン
キャブコンの値段:500~1,200万円
キャブコンは、トラック荷台部分にシェル架装したキャンピングカーで、キャンピングカーと聞いた誰もが想像するような王道タイプです。
広い居住空間が確保されているので、ファミリーや友人が多い方などに人気が高く、大人数でも利用しやすいのが特徴です。
コンパクトなライトキャブコンは、価格帯も500~800万円と比較的安く、4~6人程度就寝できるので、レンタルには向いている車両の一つです。
トヨタのカムロードをベースとしたキャブコンは、居室空間も広く就寝人数も5~7人となります。
ただし、広さや内装の仕様、足回り改善などの車両の安定性の違いから、費用は700万円~1200万円ほど必要となってしまいます。
キャブコンは、その大きな車体がデメリットにもなり、広めの月極駐車場でないと停められないことや、洗車場を見つけるのが難しいことなどを考慮していく必要があります。
洗車が出来なければ貸し出すことが出来ないので、どの車両であれば、お住いの環境にマッチするか検討の上、車種を決定していく必要があるのです。
購入車両が概ね決まれば、次に、全額自己資金でいくのか?融資で事業を行っていくのか?資金計画を検討していくことになります。
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