キャンピングカーをどうやったら買えるか?
少しでも負担を減らす方法の一つとして、カーシェアがあります。
キャンピングカーレンタル事業やカーシェアの良いところは,ただ所有するだけでなく,金銭的余裕を生み出してくれることにあります。
通常,キャブコンの新車は1,000万円ほどの価格帯で,普通に所有するにはかなり慎重にならざるを得ません。
ところが,キャンピングカーをシェアするだけで,ほぼタダで所有することができるのですから,やってみることをお勧めしたいです。
また,キャンピングカーの新車の納期は遅く,また,中古も少なくリセールバリューが高いので,出口戦略もさほど心配要りません。
今回は,令和4年の6月に納車してから約1年が経過した経験から,シェアする際の苦労する点などをお伝えしていきたいと思います。
1.キャンピングカーレンタル車両維持のために苦労した8つのこと
キャンピングカー車両は,車高も高くまた特殊なパーツを使用しているため,一般的な車の知識が通用しません。そのため,特に必要と感じる知識をお伝えしていきます。
維持するうえで苦労したこと8選
- 念入りな清掃
- タイヤの管理
- 窓パーツなどの破損対応
- FFヒーターの管理
- 排水タンク,水道の管理
- ベッドマットレスの管理
- 屋根上の清掃
- 敷パッドなど備品の保管場所
項目ごとにお伝えしていきます。
①念入りな清掃
お客様に貸し出す車両のため,失礼が無いように念入りな清掃は欠かせませんし,外装のキレイさや,車内の清潔さはとても重要なことです。
特に,窓のクリアな状況の維持や車内のごみはもとより,シート汚れや壁のこすれ跡など,念入りに磨く必要があります。
その他,においなども重要な要素ですので,必ずオゾン発生装置を使用し,脱臭などの工夫が必要になります。
②タイヤの管理
通年で貸し出しするキャンピングカーは,スタッドレスタイヤも必要なアイテムの一つです。
貸し出しは,ノーマルタイヤのままでもいいのですが,キャンピングカーを利用するような場合,利用する方にとって予定を組みなおすことは大変な負担がかかります。
そういったことを踏まえると,スタッドレスタイヤに履き替えておくことも,顧客サービスを考えると必要なものとなるでしょう。
履き替えたタイヤは,自宅やマンションのベランダのほか,ガソリンスタンドやオートバックス等のメンテナンス場所に保管することになります。
小さな店舗では,タイヤ預かりサービスなどは承っていないところも多いので,その際は,自宅の庭やベランダへの保管となってしまいます。
自宅保管でタイヤを横向きに置いておくと,油分の滲みだしや傷みにもつながるため,そんな時は,預かりサービスを利用しちゃいましょう。
車からの乗せ下ろしも大変な労力ですし,できることなら預けてしまって,交換工賃と預かり代を支払うことをお勧めしたいです。
③窓パーツなどの破損対応
窓のロックするためのプラスチックの接続部は,簡単に破損してしまう部分です。
破損しやすい部分であることを利用者の方への周知を図るとともに,最悪,交換が必要になることも多い部分であることを理解しておきましょう。
パーツは,5,000~10,000円ほどで取り寄せて,簡単に脱着可能です。
次の利用が近い場合もありますので,メーカへの連絡など迅速な対応が必要となります。
④FFヒーターの管理
FFヒーターの管の中には,長期間使用しないときもガソリンが滞留することになります。
長期間の放置によりガソリンの揮発成分が気化すると、不揮発性物質が残留します。残留物質は粘り気があり、ガソリンの粘度を高めてタール状に変質させてしまうのです。
タール状になったガソリンは、燃料噴射装置やフィルターなどのパーツを詰まらせます。
長時間稼働させないことで、排気口にススが溜まって適正な燃焼を得られないという問題も発生してしまいます。
故障を回避するには,夏場であっても,1カ月に1回程度,30分ほどの燃焼作業が必要とされていますので,暑い夏場に酷な話ですが,良好な状態で使うためには重要なことなので,しっかりと行いたいものです。
⑤排水タンク,水道の管理
排水タンクは,返却後すぐに清掃しないと異臭やカビなどの問題を生じます。
特に,タンク内は空になっていたとしても,給水パイプ内に水が残っていることで,残留塩素が無くなり藻などの発生を引き起こします。
一度だけ管理を失敗してしまい,夏場に給水パイプ内の排水を怠ってしまった時,パイプ内に藻が発生してしまいました。
藻の場合は,大量に排水すれば対応可能ですが,水回りにカビが発生してしまうと除去は大変です。
常に,清潔にし,よく乾燥させることが必要になります。
⑥ベッドマットレスの管理
キャンピングカーのベッドがあるタイプのものは,ベッドのマットレスは車両用のサイズが特殊なもので,買い替える金額が高いものです。
できるだけ良好な状態で維持するためにも,敷パッドや防水シート,シーツなど複層にして,汚れや臭いの吸着を予防するのがおすすめです。
防水シートが無いと,水をこぼした時などにマットレスの中まで染み入ってしまい,最悪買い替えということも考えられます。
羽毛の敷パッドなどもできるだけ良好な状態で使いたいですし,COCOCAMPの車両では,防水シート,羽毛敷パッド,BOXシーツを敷き,さらにその上に敷パッドを2枚敷いて保護しています。
⑦屋根上の清掃
キャンピングカー(キャブコン)の車高は,3mほどになります。
通常の脚立では,屋根の上に登ることはできません。なので,なにかしら階段状の場所から屋根上に乗るか,ロングの脚立を保有する必要があります。
しかしながら,ロングの脚立は持ち運びや保管に大変だし邪魔です。
屋根の上にさえ登れれば,清掃は簡単なのですが,登る手段を見つけることが大変ですね。
しばらく放置した屋根の上は,鳥の糞だったり黒くなった汚れが広がっています。年数回は,屋根の上を思想したいところです。
⑧敷パッドなど備品の保管場所
お客様サービスを充実させようとすればするほど,備品が増えていきます。
そのため,敷パッドやシーツなど,キレイな状態で管理する保管場所も必要です。
部屋の一室なのか,気密性の高い倉庫を購入するのか,悩ましい問題でもあります。
2 レンタル車両を管理するメリットは
大変さばかり目立ってしまったかもしれませんが,当然,所有するメリットも十分にあります。
その一部を簡単ですがご紹介します。
レンタル車両を所有するメリット
・常にきれいに維持される
商売道具なので,汚れた状態では貸し出せません。自分で所有するよりも,よっぽどキレイに管理できます。
・メンテナンスも3カ月に1度で安心乗車
キャンピングカーは,電装部分が多く定期的なメンテナンスが必要な車です。車検のタイミングだけでは,旅に出たときに不具合が生じる可能性がありますが,法定点検を3カ月に1度行うので,使用時に安心して乗れます。
・キャンピングカー保有の金銭的余裕
キャンピングカーは高額な車両です。維持費の負担が軽減されるだけでなく,収入があることで,購入金額を相殺することが可能です。
・家族の笑顔
キャンピングカー所有することで,旅の楽しみや習い事の待ち時間など,快適に過ごすことができます。旅行や遠出も苦にならず,もっと遊びたいのに・・・といったニーズに応えることができます。
・車の2台持ちが可能
車の保有は,通常1台が基本かと思いますが,金銭的余裕があるため家計を圧迫せず2台持ちが可能となります。
キャンピングカーはリセールバリューも高く,不必要になった際は,すぐに売却可能です。
・お客様の笑顔
サービスを提供する中で,一番嬉しいのはお客様の笑顔です。楽しいんで頂くとともに,楽しいんだお話とお土産もいただくことも。キレイに維持する励みになります。
3.キャンピングカーをシェアする際の苦労する点まとめ
キャンピングカーレンタル車両維持のために苦労した8つのことと,キャンピングカーを管理することのメリットをお伝えしました。
キャンピングカーは,部屋にいたくないときでも車で過ごすこともできますし,待ち時間も快適なので,無駄な時間が無く,良いタイムパフォーマンスを維持することができます。
人に貸したくないという考え方も当然のことですが,人に貸すという選択をすることで広がる世界もあります。
人生は1度きりです。
興味がある方は,レンタカー事業やカーシェアをチャレンジしてみてもよいと思いますよ。
では。